総裁選を戦って・・・ガラスの天井は「意識して動いてきたつもり」
ーー女性議員であることを前面に出さない、自分の使命感に従って活動しようと思うとなおさら、「あなた女性だから」という周りからの反応が、グサッときたり、辛いと思われることはありませんでしたか?
「そういう社会であるかもしれないなと思っていると、“ああ、来たか”という感じでありまして、それが自分自身をためらわせたりするということは全くなく、逆に奮闘します、奮起します。立ち向かっていくには自分自身がしっかりと方針を持って、そしてそれを変えない、ぶれない。断固とした姿勢で進んでいくと」
2024年、上川氏は高市氏と共に自民党の総裁選に立候補。候補者9人のうち2人が女性だった。
ーー実際に総裁選を戦ってみて、女性であることのガラスの天井はありましたか?

「ガラスの天井という意味では、女性初の総理ということを私も申し上げてきましたので、そのことを意識して動いてきたつもりではあります。しかしそれが目的ではないので。2040年問題(※日本の高齢者数がピークに達し、これによって直面する社会課題の総称)、あるいは国際社会において厳しくなる外交安全保障環境の中で、日本の立ち位置、しっかり立っていけるかどうか、重要な瀬戸際にある。ましてや(戦後)80年の節目の年。こういったことを足し合わせて考えると、今までの既成の概念ではない改革をやっていかなければいけないという思いの方が非常に強かった」

















