女性議員として自民党の中で「選んでいただくための努力」
ーー上川さんはご自身の経験を振り返って、男性社会でやりにくかった思い出や、もどかしい思いをされたことはありませんか?
「自由民主党の中で立候補するというのは、なかなか難しいです。その前に候補者になるということが非常に重要なのですが、小選挙区比例代表制度の中で、小選挙区で議席を預かることは本当に難しいことです」
「候補者になるということについては、既にその場所に多くの男性議員の皆さんがいらっしゃるので、なかなか女性を、ということになると小選挙は非常に難しい」
自民党の公認候補として、女性が政治のスタートラインに立つことに、大きな壁があった時代。上川氏は当選後、「自民党の中で重要なポストに就くことが大事だった」と話します。
「私はもちろん女性議員なんですけれども、そういう思いであまり活動してきませんでしたので、自分自身、可能な限り自分らしい政治活動をしていくということを徹底してきたつもりです」
「何のために政治家になる決断をしたのかという、絶えず原点を自分自身が確かめながら活動してきた初当選からの25年だったなと思います」
「私の場合、(当選)3期で男女共同参画と少子化対策の担当大臣を務めさせて頂き、この間3回、法務大臣、直近でいくと外務大臣を務めたわけでありますが、政府の中で要職に抜擢いただくことは極めて大事なことだと思います」
「政府の大きな役割を果たすことができたというのは、非常に幸運なことだったと思います。同時に成果を上げるということによって初めて認められるわけですので、成果を評価していただいて、次にまた可能性が開かれるという意味では、これは有権者の皆さんが選ぶということもそうですけれども、自民党の組織の中で、選んでいただくための努力というのは、色々な課題や問題がある中で、非常に重要なことだと思っています」


















