きょう24日はクリスマスイブです。街は華やかな雰囲気に包まれていますが、物価高の影響は、主役のクリスマスケーキにも及んでいます。かき入れ時の菓子店を取材しました。

(記者)「クリスマスの食卓を彩るきらびやかなケーキ。厨房ではスタッフが忙しそうにケーキを飾り付けています」
鹿児島市のこちらの菓子店では、今年のクリスマスはおよそ1000個の予約があり、朝からケーキ作りに追われていました。

並ぶのは、5号サイズよりも一回り小さく価格も1000円ほど安い4号サイズのケーキ。節約志向の高まりからワンサイズ小さなケーキが人気で、今年は客の9割が平均3900円の4号サイズを予約しているということです。
「今仕事していないのでうーんと思ったけれど、貯蓄を減らしても楽しみたいと思って(買った)」
「娘と孫のために。きょうだけは奮発」

物価高は、製造現場も直撃しています。店では、チョコやナッツなど材料の7割をフランスやベルギーなどから輸入していますが、円安の影響で仕入れ値は去年の2割ほど上昇。さらに、生クリームや卵などの国内産品も1割から2割、値上がりしています。
(アトリエココ・入船和紀社長)「オープンしたころに比べると(仕入れ値は)全体で2倍から2.5倍になっている。支払いが怖いと思うときがある」

店は、去年すでにクリスマスケーキを値上げし、今年は据え置き。8年前のオープン時と比べると1割上がりました。

今年は価格を抑えようと、飾り付けを見直し。チョコで作っていたプレートや砂糖菓子のサンタなどを、プラスチック製に一部変更しました。高さのある飾りを使うことで、見た目の華やかさを演出しています。
(アトリエココ・入船和紀社長)「小さくても贅沢な気分になれるような商品を作っていかなくてはならない。特別な日なので、笑顔で食べてもらえれば」
物価高が続く中でのクリスマス。小さくても工夫を凝らしたケーキが、大切な人との時間を温かく彩ってくれそうです。














