「反スパイ法」で拘束される事案も…中国ビジネス2つのリスク

今後、中国ビジネスを継続する上で、以下の2つのリスクに留意する必要があるといいます。
1つ目が、独自技術の流出です。龍角散は模倣リスクの対策をしたもののニセモノが出回り裁判になりました。核心的な技術については中国国内で生産しないなどの対策が必要です。訴訟に勝っても賠償金が支払われないといった課題も残っています。
2つ目が、従業員の安全確保です。「反スパイ法」(2014年~)で日本人が拘束される事案が発生しているため、単独行動を控えるなどの対策が必要です。2023年3月には、製薬会社の日本人社員が拘束され懲役3年6か月に、2021年12月には上海で日本人男性が拘束され懲役12年となった事例も出ています。
依然として収益性の高い市場ではありますが、ベトナム・タイ・マレーシアなどへ拠点を移すなど、リスク分散が求められます。














