茶の間にいた高齢男性

玄関を抜けると、すぐ先の茶の間に高齢男性はいた。足が不自由で身動きが取れずにいたのだ。両手を火傷しているように見えた。茶の間にも火の手が迫ろうとしていた。

髙橋慎さん:「玄関に入るまでは怖くなかったが、中に入るとものすごい火でひるんだ。でも急がないとまずいと思い自分の判断で救出した」

一刻を争う状況。髙橋さんは正面から男性を抱きかかえると、そのまま無我夢中で外へ飛び出した。わずか1分ほどの救出劇だった。

火元の住宅に住んでいたのは70代男性。火傷を負い入院したものの、現在は施設で日常生活を送っているという。髙橋さんが救出していなければ命を落としていた可能性が高い。