中学校では名門の吹奏楽部へ きっかけは「ドラム」!?

中学校に入学してまず悩むのは部活。藤澤は吹奏楽部とバスケットボール部で迷っていたという。決断を後押ししたのは1年生の「歓迎会」だった。

「中学に入学して1年生を歓迎する会みたいなのが体育館で行われて、入退場を吹奏楽の先輩が演奏されているのを見て。当時のJポップをアレンジした曲でドラムを使っていて、それがすごくカッコよくて、『わ!ドラムやりたい』と思って、吹奏楽部に入ったきっかけはドラムですね」

柳町中学校吹奏楽部といえば長野県内屈指の名門。全国大会への出場歴は多く、のちに藤澤自身も全国大会のステージを踏んだ。しかし、大所帯ゆえに、希望通りの楽器を担当できるわけではなかった。入部後の「適性検査」で様々な楽器を試す中、運命ともいえる楽器に出会う。

「ほとんどの楽器の音が鳴ったんですね。ただフルートだけが音が鳴らなくて。それが悔しくて。幼少期からピアノをやっていたというのもありますし、『なんか楽器できるんだぜ』みたいな気持ちでいたから、フルートだけ音が鳴らないのが自分でなんかすごく許せなくて」

そんな“悔しさ”も考慮されたのか、パーカッションとフルートの先輩が話し合った結果、藤澤はフルートパートに配属された。