
スポーツジャーナリスト 島沢優子さん:
「叱って、『走れ』『これをやるんだ』『何をしているんだ』と、ガッと一瞬強度を上げて追及すると、子どもたちは “スッと伸びる”。ですがそれは “一発学習” や “恐怖学習” と言われています。プレッシャーや恐怖を与えることで子どもたちは、しょうがなくやるわけです。そこに主体性や自立はないんです」
恐怖学習とも呼ばれる一発学習には、その効果とは比べ物にならない深刻な副作用がある。
短期的な結果を求める指導が生む「恐怖学習」
「一発学習というのは恐怖学習と言われている通り、昭和の頃からきたスパルタで、例えば、何かミスをしたり気合が入っていないと判断したりした時に、『何をやっているんだ?走れ!』と怒鳴り罰走などを強要する。子どもたちは暴言を受けたくないし殴られるのは嫌だから頑張る。そうすると一瞬頑張るのでプレーが良くなるわけですよね。パフォーマンスが上がる 」
「ところがそこで、今度は“副作用”が生まれてしまうんです。そういった強い刺激がないとパフォーマンスが継続できなくなる。強い刺激を与えられないと自分では何もできない・考えられない選手や人間を、どんどん生産してしまうということになるんです」














