モーター大手の「ニデック」は、創業者である永守重信氏が代表取締役と取締役を辞任したと発表しました。

ニデックの発表によりますと、永守氏は取締役会議長を兼ねたグローバルグループ代表を務めていましたが、本人の意向により、きょう付で辞任したということです。

今後は非常勤の名誉会長に就き、創業精神の継承などを通じて、グループの価値向上に関わっていくとしています。

永守氏は1973年に旧「日本電産」、いまのニデックを創業し、世界的なモーターメーカーへと成長させたカリスマ経営者として知られましたが、今回の人事により、経営の第一線から退くことになります。

これに伴い、取締役会議長には、代表取締役社長執行役員の岸田光哉社長が就任します。

ニデックは不適切な会計処理の疑いで第三者委員会による調査を行っていて、今年10月、東京証券取引所はニデックを「特別注意銘柄」に指定していました。