変わった参拝方法 石を信仰するようになった理由は?

 そんな車折神社。参拝の方法が少し変わっているということです。

 まずは、本殿にお参りする前に、横にある石でできた盛り砂の「清めの社」に参拝。
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 授与所で石の入ったお守り「祈念神石」を授かってから、お守りを手に持ち本殿で石に願いを込めます。ちなみに願い事は3つまでがオススメとのこと。

 この車折神社の石信仰、実は神社の名前の由来ともなったこんな逸話があります。

 時は鎌倉時代、後嵯峨天皇が嵐山を訪れた際、この地に差し掛かったところ牛車が門前の石に当たり柄が折れて動かなくなりました。「これは神の力だ」とおそれ、石を「車折石」と呼んで信仰したといわれています(諸説あり)。

 約800年にわたり信仰されてきた車折神社の石。願いが叶ったら境内以外の身近な場所で別の石を拾い、洗い清めてから、石にお礼を書いて本殿前に納めるのが習わしとなっています。
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 神社の参拝者にはこんな有名人も…

 (車折神社 権宮司・高田さやかさん)「京セラ(創業者)の稲盛さんが会社を立ち上げたころから当社にお参りに来てくださっていた。一代で会社を大きくできた」

 大企業の躍進の陰にも車折神社のご利益があったのでしょうか…?