求刑直後、山上被告は眉間にしわを寄せてうなだれた…
12月18日(木)の第15回公判での論告で、検察側は「無期懲役」を求刑しました。
検察官の論告(抜粋)
「我が国の戦後史において前例を見ない犯行で、極めて重大な結果・社会的影響をもたらした」
「銃器や火薬を、ホームセンターなどで購入した部材を用い、インターネットなどで調べた方法で製造したもので、特段の資格や知識がない者でも、容易に火器や銃器を製造し犯罪を犯すことが可能であることを世に知らしめた」
「自己の人生や社会に不満のある者が、目立つ存在であるがゆえに狙われやすい立場にある国会議員などの要人を、襲撃し殺害しうることを世に知らしめた。模倣性が極めて高く、その意味でも社会的な影響が極めて大きい」
「旧統一教会の高級幹部が来日する見込みがなく、襲撃できない状況が続く中、生活が経済的に逼迫してきたことから、“このままでは高級幹部を襲撃できないで終わってしまう、そうなれば、自分が今まで銃などを作ってきたことが全て無駄になってしまうが、そのような事態は受けいれられない”などと考え、あくまでも代替として、突発的に被害者(安倍元総理)を襲撃対象に選んだものだが、対象として被害者を選定した理由について、最後まで被告から納得できる説明はなく、論理的に飛躍があるといわざるを得ない」
「特定の存在や団体にダメージを与えるために、または社会を変革するために暴力的手段に訴える、人を殺害するなどということは、法治国家においては絶対に許されず、刑事責任を軽くすることが絶対あってはならない」
検察官の論告の間、山上被告は配布された資料に目を通す場面が多かったものの、求刑を聴いた直後、眉間にしわを寄せ、その後、下を向いてうなだれるような様子を見せました。
判決は、来年1月21日に言い渡されます。














