北陸新幹線の延伸ルートについて、自民党と日本維新の会による整備委員会が、現行の「小浜ルート」を含めた8パターンの案に基づいてルートを再検討することを決めました。

北陸新幹線の新大阪までの延伸ルートをめぐっては、2016年に京都市内の地下をトンネルで縦断するいわゆる「小浜ルート」で決定していました。ところが、物価高騰などで建設費が倍になる見通しになり、米原駅で東海道新幹線に乗り入れを目指す「米原ルート」の再検討を求める声が上がっています。

▼「小浜」「米原」に加え「亀岡」「舞鶴」ルートも提案

維新は12月2日、党内の会合で北陸新幹線の延伸ルートについて、これまでの「小浜ルート」「米原ルート」に加え、京都市内を回避して亀岡市を経由する「亀岡ルート」、京都府舞鶴市を経由する「舞鶴ルート」、さらに琵琶湖の西を通る「湖西ルート」のあわせて5つのルートを提示。その上で在来線を活用するか、新幹線に乗り入れるかなどを含め、計8パターンの案を示していました。

▼維新の8案で延伸ルート再検討を決定

こうした中、15日、自民党と日本維新の会による北陸新幹線の整備委員会が開かれ、維新が示している8パターンの案に基づいて延伸ルートを再検討することが決まりました。

(自民党・西田昌司共同委員長)
「維新さん側が自分たちの案についてデータも含めて検討したいということで、どういう形でやっていくかというところで色々腹を割った議論があった」

(日本維新の会・前原誠司共同委員長)
「自民党さんが、最終的には国交省に『どのようなものができるか検討してみろ』ということを言っていただいたことについて、私は心から感謝をしたい。しっかりとデータをベースに議論し、国民に対してしっかりと説明責任を果たしていく」

▼年明けにもJR西日本にヒアリング…ルート案の検討進める方針

整備委員会は、年明けにもJR西日本からヒアリングを行うなどして、それぞれのルート案の検討を進める方針です。