地震の影響は冬の味覚「ホッキガイ」の漁にも及んでいます。
太平洋沿岸の漁協3つが漁の中止を決め、ご当地グルメ「三沢ほっき丼」を提供する店からは不安の声があがっています。
12月1日にホッキガイ漁が解禁したものの、浜はいま静まり返っています。
太平洋沿岸で漁をする漁協4つのうち、三沢を除く3つが中止を決めました。
このうち、おいらせ町の百石町漁協は地震と津波のリスクが高まっていることから、漁業者の安全を確保するため来週15日(月)までの漁の中止を決めました。
百石町漁業協同組合 北向清吉 理事
「12月1日から始まるホッキガイ漁は年末に向けての需要が一番多い時期で、値段もいいし、これから盛漁期。12月が一番のかき入れ時なんです。1週間の休みは漁業者にとっては大打撃」
漁の停止の影響は、飲食店に広がっています。
三沢市ではご当地グルメ「三沢ほっき丼」を20店舗以上が提供しています。
道の駅みさわでは、いまはまだ市場に流通している地元のホッキガイを確保できていますが、一年でもっと忙しい年末にかけての時期を乗り越えられるか、危惧しています。
道の駅みさわ 伊藤清行 駅長
「今年はとるのを制限しようかという声もあるなかで、今回の地震でさらに漁ができないとなると、三沢のほっき丼をやっている店は大打撃になります」
百石町漁協は今シーズンの漁は順調だっただけに、再開を待ち望んでいます。
百石町漁業協同組合 北向清吉 理事
「不安だね。いつどんな地震がくるか…。ましてや津波がくるか誰もわからないから。もう地震や津波はないほうがいいね…」
地震の影響は名物「ホッキガイ」にも影を落とし始め、関係者は耐え忍ぶ日々が続きます。














