市役所職員や銀行員を名乗り「介護保険の還付金がある」などと嘘を言って逆に金を振り込ませる手口で、長崎県壱岐市の女性が約200万円をだまし取られる事件がありました。警察はニセ電話詐欺事件として捜査しています。

被害にあったのは壱岐市内に住む主婦(60代)です。

警察の調べによりますと、12月8日、市役所職員を名乗る男から女性の自宅の固定電話に「介護保険の還付金がある」「金額は4~6年分で1万9000円ほど」「振込先として使われている銀行名とあなたの携帯の電話番号を教えてください」などと電話がありました。

その後、銀行員を名乗る男から女性の携帯電話に「振り込みの手続きをするためATMに行ってください」などと電話があり、女性がATMに移動して男に電話をかけ、指示に従ってATMを操作したところ女性名義の口座から男らが管理する口座へ現金199万8567円が振り込まれ、だまし取られたということです。

ATMを操作する際に女性は男から「お客様コードは1998567」などと言われていて、その数字がそのまま被害額になっており、明細表に表示された振込先が個人名義だったため不審に思った女性が市役所と銀行に問い合わせたところ「詐欺の可能性がある」と指摘され警察に届け出てたということです。

警察は「還付金がある」「取引銀行から連絡させる」などと言われたら詐欺を疑うよう注意を呼びかけています。