8日夜遅く、青森で震度6強を観測する地震が発生しました。四国でも南海トラフ巨大地震の発生が想定されています。必要な備えなどを専門家に聞きました。

8日午後11時15分ごろに発生した、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5の地震。

八戸市で震度6強を観測し、北海道や東北の太平洋沿岸に一時、津波警報が発表され、岩手県の久慈港には70センチの津波が到達しました。

南海トラフ巨大地震の発生が想定されている四国。防災を専門とする愛媛大学の二神透准教授に改めて、必要な備えや心構えなどを聞きました。

二神准教授は、今回の地震を受け、気温が低い冬の夜の避難行動について、まずは寒さから身を守ることが重要と話します。

(愛媛大学社会共創学部・二神透准教授)
「低体温症が一番危険なので、ヒートテックとかダウンとか、そういうものを非常持ち出し袋の中に入れてもらって、寒さから体を守っていただけたらなと思う」

また、今回の地震で、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が初めて発表されました。巨大地震が発生する可能性が普段より相対的に高まっているとして、今後1週間の防災対応が呼び掛けられています。

県内でも去年8月、地震発生後に初めて「南海トラフ地震臨時情報」が発表されました。

ただ、二神准教授はそれらの発表に関わらず、日頃から備えることが大切だと話します。

(愛媛大学社会共創学部・二神透准教授)
「(南海トラフ)臨時情報が出てから備えるのでなくて、今から一人ひとりが1週間分の水と食べ物、それからトイレ、黒いビニールと凝固剤等を備えておく」