大分市佐賀関の大規模火災から9日で3週間。仮住まいの準備が進められる一方で、地域のコミュニティが保たれるよう仮設住宅の整備を求める声があがっています。

11月18日に大分市佐賀関で起きた大規模火災では、住宅や空き家など187棟が焼損し、1人が死亡しました。

近くの公民館に設置された避難所には正午時点で、53世帯75人が身を寄せています。

避難生活が長引くなか、大分市が仮住まいとして確保した市営住宅39戸には50件の申し込みがありました。高齢者や障害者らを優先して11日に入居者が決まり、12日から入居が始まります。

その一方で、住民からは「コミュニティーのつながりが断たれるのでは」との懸念も広がり、現場周辺に仮設住宅の整備を求める声があがっています。

(住民)「みんなここから出たくないから土地もあるし、仮設住宅を作ってくれるとみんな離れないでいい」「家族がみなバラバラで寝泊まりしている。早くひとつ屋根の下で生活させてあげたい」

仮設住宅について大分市は、「協議や検討を進めているが、まだ判断に至っていない」としています。