「電動化戦略」変更…今後は?
また、自動車業界全体で「EVシフトの減速感」が言われているが、スバルも計画を修正。

従来1.5兆円としていた「電動化投資」のうち未着手の1.2兆円分を見直し、EV中心から“ハイブリッドや次世代ICE(エンジン)車を中心としたラインアップの大幅拡充”へと舵を切っている。
『スバル』大崎篤社長:
「カーボンニュートラル社会を実現するための最終的な解は、やはりバッテリーEVだろうと思う。ただアメリカでは政権が変わって、バッテリーEVの購入補助など様々な政策が撤廃されたり、環境規制も撤廃されるような状況なので、少しバッテリーEVの需要がスローダウンしている。とすると、その間を何で埋めていくかというと、やはり内燃機関を中心としたエンジン商品。投資の中身もそういう形に見直した」
――ハイブリッドもEVもとなると、なかなか大変
大崎社長:
「本当に大変。ここ2年間でバッテリーEVの開発にかなり多くのリソースをつぎ込んできたが、未知の領域だし、これまでのエンジンの開発とは全く違う開発手法になる。そういったことを色々とやりながら、短い開発期間でたくさんの車種を共用化しながらできる準備をやってきた。だからこそ、たくさんの車種を拡充できる力がつけられたので、今後も“柔軟に対応していこう”と新たな戦略を作ったということ」
――水平対向エンジンがないスバル車はちょっとイメージしにくい。EVではどういう部分で強みが出せるのか

大崎社長:
「実はバッテリーEVになってもスバルらしさは出していけると思っている。水平対向エンジンは重心を低くすることできるが、バッテリーEVでもバッテリーをどれだけ低く配置できるかによって低重心は実現できる。我々の最大の売りの安全性能はバッテリーEVになっても全然変わらないし、ましてやバッテリーEVになると、車両の重量が重くなるので万が一衝突したときのエネルギーは大きい。なおさら安全性能が大きな強みになる」














