裁判官「お母さんを撃つことも考えたということですか?」 被告「あるということです」

 被告人質問3日目となった、12月2日の公判。検察官の質問に続き、裁判官らが、山上被告に動機面を問いただしました。

裁判官「西大寺(=近鉄大和西大寺駅前)での行為の目的は何?」
被告 「…(長い沈黙)また別の機会に答えさせてもらえたらと思います」
裁判官「答えるのが難しければ結構ですが、安倍元首相を襲撃しようと、いつ頃決めた?(安倍氏が旧統一教会の関連団体にビデオメッセージを寄せたことで生まれた)困惑や失望や敵意、それがどのように今回の事件につながった?」
被告 「…(少し沈黙)申し訳ないですが、もう少し考えさせていただければと思います」

裁判官「犯行の原因や契機は、旧統一教会への恨みや葛藤ですか?」
被告 「はい」
裁判官「それが母親に向くことはありませんでしたか?」
被告 「実際に行うかどうかは別として母親に向くこともありました」
裁判官「それはいつですか?」
被告 「2021年から2022年の間、パイプ銃の試射をしている間です」
裁判官「お母さんを撃つことも考えたということですか?」
被告 「あるということです」
裁判官「結果的に、実行しなかったんですか?」
被告 「(旧統一教会の)幹部の襲撃に失敗しているので、母の襲撃にも失敗すると幹部の襲撃が現実問題として不可能になる。母親の行動は旧統一教会の教義に従ったものですし、個人のものではなかった」