証人出廷した母親 “子どもたちの進学より、献金が大事だと考えていた”

山上徹也被告は2022年7月、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、参院選候補の応援演説を行っていた安倍晋三元総理(当時67)を、手製のパイプ銃で銃撃し殺害したとして、殺人などの罪に問われています。
10月28日の初公判で山上被告は、「すべて事実です。私がしたことに間違いありません」と起訴状で指摘された行為をすべて認めた一方、「法律上どうなるかは弁護人の主張に委ねます」と述べました。
弁護人は、武器等製造法違反など一部の罪について、罪の成立を争う構えを示しています。
捜査段階で山上被告は、「母が旧統一教会に多額の献金をし、困窮した。難病の兄が十分な治療を受けられず、苦しんで自殺した。私も大学に行くことができなかった」という旨の供述を展開。
これまでの公判には、母親も証人として出廷し、“子どもたちの進学よりも、献金することが大事だと考えていた”という旨を証言するなど、自らの信仰や巨額の献金について語っていました。














