「人と話すこと、好きかも」新たな可能性…

この日、富山から分身ロボットOriHimeの操作に臨んだのは、富山県内の特別支援学校に通う高校3年の女子生徒です。

分身ロボット(おつきさん)を操る女子生徒

カフェのスタッフとして、「おつき」と名乗り、接客の研修に挑戦しました。

初日は緊張してうまくできなかったという、おつきさん、教室で見守っていた教師にアドバイスをもらい、この日(2日目)も挑戦します。

おつきさんが担当するテーブル席に、男女4人の客が着席しました。先輩のOriHimeが、就業体験であることを告げて、おつきさんに接客をバトンタッチし、スタートです。

おつきさん、明るい声で話しかけます。

おつきさん(富山で遠隔操作する女子生徒)
「こんにちは、私は研修生パイロットのおつきです。富山県に住む高校3年生です。授業でこのインターンシップのことを知り、働くとはどういうことなのかを学びたいと思い、挑戦しました。がんばります。よろしくお願いします!」

おつきさんの明るい声がテーブルの客たちをなごませます。簡単なメニューの説明をしたあと、客のオーダーをとっていきます。

手を振ったり、それぞれの客に顔の方向を変えて話す分身ロボット、おつきさんの動きに、4人は顔を見合わせながら注文を始めました。

それぞれのオーダーを聞いたおつきさん、メモを見ながら復唱します。

「エビとアボガドバジルソース、アールグレイのアイス」

「スパイスチキンカレー、ご飯多めでブレンドコーヒーのアイス」

「濃厚チーズケーキとカステラフロラン、アールグレイのホット、ビーフジャワカレー、ブレンドコーヒーのホット」

落ち着いて注文を繰り返し、最後に「ありがとうございます。少々お待ちくださいませ」と丁寧にお辞儀のアクションをしました。

そしてこの後はフリートークに挑戦です。

おつきさん
「お料理とドリンクが届くまで少しお話させていただいてもよろしいですか?お客様はどちらからいらっしゃいましたか?」

おつきさんからいくつかの問いかけをして、なごやかな会話が始まりました。

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