斉藤氏「日本の総理としてはアンバランスな姿勢感じる」

抑止の論理そのものは否定しませんが、しかし、それだけで判断するのはいかがなものか。

総理は、守るべきは非核3原則なのか、国民の命かと、このようにおっしゃっておりますけれども、私は、それはあまりに拡大や抑止論に傾いた、ちょっと日本の総理としてはアンバランスな姿勢を感じます。

私は、国民の命を守るための非核3原則だと、このように思う次第です。

核兵器がいかに非人道的で悲惨か。これは私は多くの被爆者の方からお話を伺ってまいりました。

そして、原爆資料館、そして被爆の実相に触れたG7の首脳の皆さんが、皆さん、核戦争は二度と起こしてはならないという強い決意を持って帰られました。

そういう中にあって、唯一の戦争被爆国の日本がある意味でぶれて、この非核3原則を見直すようなことがあっては、核廃絶は夢のまた夢だと私は思います。

私は先ほどの先日の本会議の代表質問で、強い国家、強い経済、それも大切だ、しかしその先に人の顔が見えているのか、というふうに申し上げさせていただきました。

どうか総理、改めまして、被団協をはじめとする、被爆者の方々の声をもう一度聞いていただいて、考え直していただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。