「できあがった雲」からのアプローチも
牧教授は雲ができる過程からアプローチをしていますが、一方でできあがった雲から調べようという研究も進んでいます。
近畿大学理工学部・牧輝弥教授「実際に気象庁気象研究所(茨城県つくば市)は、筑波山の上に観測サイトを設けて、実際に雲から粒子を採取してですね、雲の中にどれだけ氷核活性を持つ氷晶があるかっていうのを調べて、プラスアルファ微生物がどのぐらい筑波山に浮遊しているかというのを調べてという観測も動いています」

地衣類なのかフザリウムなのか、それとも両方が作用しているのか。いずれにせよ、この説の通りなら、植物由来の微生物が雲を形成していると考えられます。
大量の雨をもたらす積乱雲の発達など、地球温暖化が指摘されるようになって顕著な現象も多発しています。雲の発生のメカニズム、しくみがよりわかるようになれば、地球環境をよりよくする道しるべが生まれるのかもしれません。














