苦しんだマスコミ取材…
その後、うつ病を患いながらも、「どうしても自分自身の人生に意味を見出したくて、薬には決して手を出さない生活をしてきました。薬を飲んでいたら、少しは楽になったかもしれません。うつの波が押し寄せてくるのが分かるんですけど、私はもうここからは抜け出せないのかな…」と振り返る。

自宅に押し寄せたマスコミ取材にも苦しんだ。
「報道の自由はありますが、テレビを見ることはなかったので、どのように放送されているのかも知りませんでした。自宅が全部映って、名前も公表されていたので住所を特定できるような状況になり、誹謗中傷の手紙が届くこともありました」
住所を記載しなくても、苗字だけで手紙が届いてしまう現状にも触れ、被害者のプライバシー保護の重要性を訴えた。
大上さんは「犯罪被害に遭った方を一括りにするのは極めて難しい。一人ひとりの立場や、家族内でも考え方や受け止め方は本当に違います」と強調した。














