何があろうと、いじめている方に問題がある
―もし自分の子どもがいじめられたり、いじめてしまったら、親としてどう対応すればいいでしょうか。

小島:これは非常に大切な話ですね。まず基本的な考えとして、「何があろうと、いじめている方に問題がある」ということを、皆さんに知っておいてほしいです。
小島:いじめを研究されている中井先生という方がいらっしゃるのですが、その先生の本によると、いじめには相手を「孤立化」させ、「無力化」し、「透明化」させる段階があるそうです。特にポイントとなるのが「孤立化」です。いじめっ子は、「あの子がいかにいじめられてもしょうがないか」を周りにPRするのが非常に上手いんです。身体的特徴や言動を理由に「あいつがおかしいからいじめられて当然だ」という雰囲気を作る。プレゼンが上手いんですね。
小島:でも、それはたまたま頭の回転が速かったり、体が大きかったりするだけで、人をいじめていい理由にはなりません。この構造を、みんなが知識として持っていることが重要です。「何があろうといじめている方が問題だ」という認識が社会に広がれば、いじめている側も「なんだか自分が変なふうに見られているな」と感じて、行動を改めるきっかけになるかもしれません。これは理想論かもしれませんが、みんなでそういう空気を作っていくことが大事だと思います。














