■旧統一教会元職員「信仰の中心が献金になっていた」

旧統一教会に2010年代まで勤めた元職員の男性が電話取材に応じた。

元職員
「信仰の中心が献金になってしまっていた。献金を通して貢献することが信仰なんだ」

今も信仰心はあるが、教団とは距離を置いているという。

記者
「2009年以降、教団はコンプライアンス宣言をしていて霊感商法やその類のものはなかった?」

元職員
「2009年以降も信徒に対する献金は何も変わらずに行われていたと」
「変わったのは物販がされなくなっただけ」

コンプライアンス宣言以降も特に先祖の呪いを解く「先祖解怨」という名目で献金を要求することは絶えなかったと話した。

旧統一教会元職員
「先祖解怨の献金の額が、尋常ではなかった」
「不安や恐怖心をあおっていたかは、当時の職員の立場からは、そういう自覚は多分なかったんじゃないかと思う」
「何ですかね、焦燥感というんでしょうか、追いやっていることになっていたんじゃないかと」

教団に見解を尋ねると…

旧統一教会
「2009年のコンプライアンス宣言以前は、一部の信徒によって、人を脅かして物を売る霊感商法と言われるようなことがありましたが、宣言以降は、霊感商法や献金の強要はございません」

事件から5か月。山上容疑者の伯父に改めて取材すると、「母親は旧統一教会に今も騙されている。教団は家族を破壊した」と話した。

来月、山上容疑者の鑑定留置は終わり、検察が起訴するか判断することになっている。