「これはちいちゃんじゃない」家族4人が智紗都さんと対面

幼少時の米村智紗都さん

大阪府警の富田林署。
露天の駐車場にストレッチャーが1台置いてあった。
周囲にはマスコミがいた。
当時、ブルーシートもなかった。

米村さんが最初に近づき、棺桶の小窓を開けた。

米村州弘さん
「そこにはあの、本当に変わり果てたという言葉が1番ぴったりな娘がいました。ていうか、もう娘とは分からないぐらいの顔です」

妻が会い、長女と三女が会った。

米村州弘さん
「みんな『これはちいちゃんじゃない』と。あまりにも変わり果てているから。だけどやはり智紗都とわかるんですね。なんとなく」

三女は泣き叫んだ。
高校3年生の少女は、このまま気が狂ってしまうのではないかというほど、大きな声で。

顔を見たのは家族4人だけだった。

米村州弘さん
「なぜかというと、人に見せられるようなものではなかったからです」