政府計画が公表されて以降、今年4月には、佐賀県の山口祥義知事が、初めて与那国町を訪れるなど双方が意見交換を重ねています。
佐賀県は3月には、避難住民の受け入れに関する「初期的な計画」を公表しています。その計画は今どうなっているか、担当者に聞きました。

▽佐賀県危機管理防災課・松尾経太主査
「到着された住民の方、まずこちらの正面玄関からアリーナの中に入っていただきます」
与那国島の住民はまず、航空機で1240キロあまり離れた福岡空港へ。その後、佐賀市への避難者は、福岡空港から貸し切りバスで「避難先連絡所」となるSAGAアリーナへと移ります。
その後、避難者は、保健師の問診を受け、ホテルへと案内されます。

――ここに来て初めて住民は宿泊場所を伝えられる?
松尾さん:
「そうですね」
――どのホテルに行くかの選定基準は?
松尾さん:
「基本的には与那国町の集落があると思うが、その避難元のコミュニティに配慮して同じコミュニティの方は同じホテルであったり、近くのホテルであったり、という割り振りで考えております」
政府計画では、避難先のホテルは、全室空室が前提。佐賀市では、アリーナからおよそ10分に位置する佐賀駅周辺の9つのホテルでの受け入れを想定しています。

このほかアリーナでは、航空機1便当たりの避難者数150人分の宿泊環境も整備。到着日に移動が困難な人にも配慮しています。
佐賀県は、「初期的な計画」の策定において「特段難しかった点はなかった」としていますが、必要な検討事項として2つのポイントを挙げました。














