外交官による「斬首」発言と報復措置
さらに、中国の在大阪総領事である薛剣氏は8日、自身のX(旧Twitter)に、「勝手に突っ込んできたその汚い首は、一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」と投稿しました。外国に駐在する外交官として、品格を疑う極めて不適切な表現であり、日本政府は中国に対して抗議を行いました。
この総領事の投稿はすぐに削除され、中国側も当初は「まずかった」と判断したようですが、その後、一転して強硬な報復措置に出ます。中国外務省の公式ウェブサイトには大阪総領事に関するやり取りは掲載せず、国内的には「なかったこと」にして、高市総理への非難ばかりを強調しました。
そして14日、中国サイドは国民に対し日本への渡航を控えるよう呼び掛ける通知を出し、国有航空各社も日本行きの航空券のキャンセルや変更に無料応じるなど、国を挙げて態度を硬化させました。
この強硬姿勢への転換は、習近平指導部の判断によるものです。高市総理の答弁は、10月31日の日中首脳会談で「戦略的互恵関係の推進」を確認したわずか1週間後であり、習近平主席のメンツを潰す格好となったのです。














