逮捕された立花孝志容疑者。直接の容疑は元兵庫県議に対する名誉毀損ですが、元県議を絶望にまで追い詰めたのは、ネット用語で“犬笛”と呼ばれる行為だといいます。

元県議を追い込んだのは・・・立花容疑者だけではなかった

立花孝志容疑者(10月29日、立花容疑者のYouTubeより)
「すごいですね、高層ビルがあって。そんなドバイからお送りしております」

10月29日、ドバイを訪れ、その様子を配信していた立花孝志容疑者。その11日後、逮捕されました。容疑は元兵庫県議・竹内英明さんに対する名誉毀損でした。

兵庫県・斎藤知事の“パワハラ疑惑”を調べる「百条委員会」のメンバーとして、知事を厳しく追及していた竹内さん。

竹内英明元兵庫県議(2024年8月)
「ご自身は今でもパワハラをお認めにならないんですか?」

2024年の兵庫知事選。立候補した立花容疑者は、竹内さんが“知事を貶めた主犯格”などとする動画を引用し発信するなど、攻撃を始めます。街頭演説でも「警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」などと発言。

さらに25年1月、竹内さんは亡くなりますが、立花容疑者はその死の直後にも…

立花容疑者(1月、立花容疑者のYouTubeより※現在は削除)
「竹内元県議は、どうもあす、逮捕される予定だったそうです」

こうした一連の発言が竹内さんの名誉を傷つけたとして、今回逮捕されたのです。

ただ、竹内さんを追い込んだのは、立花容疑者ひとりの発信だけではありませんでした。

竹内元県議の妻(8月)
「ありとあらゆる方向から、夫を非難する言葉とともに、人格を否定し、夫を一方的に責め立てる攻撃が矢のように降り注ぎました。立花氏の発信で黒幕とされた夫は“人々の憎悪の対象”に“悪意をむける標的”とされました」

扇動される形で、匿名の人々によるSNSの誹謗中傷が激化。「絶望の中」に追い込まれたといいます。