「宿泊の高騰。バス代も高い」京都への修学旅行を続けたいが…

 できるだけ多くの名所や史跡を見るために、金閣寺や銀閣寺、北野天満宮など7か所を1日で回るプランが組まれています。しかし、毎年欠かさず行っていた「清水寺」を今年は外したといいます。

 (駿台学園中学校 瀬尾兼秀校長)「伏見稲荷大社や清水寺は行かない。清水寺は去年までは行っていたが、バスが駐車してから25分歩くとかはやめようという話に。あそこらへんは全然時間通りじゃなかったですね」

 インバウンドの急増で、混雑が激しいエリアをスケジュールに組み込むと予定通りに回れないため、やむを得ない判断です。

 代わりに、ゆったりと京都の文化に触れられる場所を訪れます。「等持院」は、室町幕府・足利将軍家の菩提寺です。拝観者は少なく、静かな時が流れる空間で抹茶を一服。約9時間でこの日予定していた行程を無事回り切りました。

 (駿台学園中学校3年生)「全体的にだいぶ疲れましたけど、楽しかったです。金閣寺があったり、今回は行ってないけど清水寺があったり、日本の歴史を語るにあたって欠かせない建造物が京都にはあるので行くべき」

 一方でこんな意見も…

 (駿台学園中学校3年生)「外国人が多くて…楽しみにくい感じはある」

 学校の校長は、今後も京都への修学旅行を続けたいものの、懸念することが多いと話します。

10.jpg

 (駿台学園中学校 瀬尾兼秀校長)「宿泊の高騰。バス代も結構高くて。来年・再来年どうなってしまうのか心配ではありますね。京都の泊数を今の2泊から1泊に減らして、少し違う場所を見ていくのも一つの考え方」