日本だけでなく、世界から大人気の京都。2024年の外国人観光客は1088万人で過去最多(京都観光総合調査より)。

 修学旅行の定番としても知られていますが、実は、京都市を訪れた修学旅行生は、81万人(2023年)から75万人に(2024年)に減っているのです。

 なぜ “京都離れ”が起きているのか?生徒たちは一体どこへ行ったのか?修学旅行の異変を取材しました。

日本の歴史を肌で感じる…東京の修学旅行生が京都へ

 10月下旬、東京から修学旅行で京都にやって来た中学3年生。この学校では、日本の歴史や技術を学ぶ目的で、30年以上前から修学旅行のコースに京都を入れています。4泊5日の日程で名古屋や奈良を巡り、しめくくりは京都観光です。

 この日、最初にやって来たのは「南禅寺」。今年新たに国宝に指定された水路閣など多くの文化財がみられます。

 (駿台学園中学校 瀬尾兼秀校長)「小石などでできている庭を『枯れ山水』っていうんだよ」

 江戸時代初期の代表的な枯山水「方丈庭園」、一番乗りでほかには誰もいません。生徒たちがカバンから取り出したのは…

 (駿台学園中学校3年生)「『ワークシート』というやつで、修学旅行中で見たもの見学した場所のキーワードを書いていく。60ページもあって、だいぶきついんですけど、まあ頑張ってます」

 授業で学んだ日本の歴史を、目で見て、肌で感じる。京都旅行の醍醐味です。