日米関係「全てイエスと言うことが本当に素晴らしい同盟関係だとは思わない」

―――最後は「外交」についてです。石破政権ではトランプ関税が大きなテーマになりましたが、今後の日米関係について期待や懸念などお聞かせください。
日本はアメリカに世界最大の投資をして、世界最大の雇用を生み出しています。したがって、アメリカに対しては「関税よりも投資」と言ってきました。この「関税よりも投資」をより進めていくことで日米が協力し、より良い製品、より良い商品を世界中に売っていく。日米ともに利益を得る形を目指していく。それは、高市総理になっても変わるとは思っていません。
一方、日米は同盟国ですが、1つの国ではありません。安全保障における両国の役割をきちんと述べなければ国益になりません。実は、アメリカというのは非常に冷徹な国です。そのことをよく読んだ上で、日本がアメリカにとって「なくてはならない国」であることを示すために、日本は相当の努力が必要です。
アメリカの主張に対して、全て「イエス」と言うことが、本当に素晴らしい同盟関係だと思いません。その点は高市総理も十分承知の上で、今後外交を展開すると思います。














