■自分を吐き出す場であってほしい
団体では、子どもの長期入院の際に家族が滞在する施設を運営しているほか、入院中の子どもたちへの学習支援ボランティア、闘病中の子どもと家族を招いたキャンプなど、様々な支援を続けています。(ラ・ファミリエ理事・西朋子さん)
「きょうだいさんは、どうしても良い子でいたり取り残されたりすることがたくさんあるんですけど、ここにいると普通の子どもであって、我慢する自分を吐き出す場であってほしいなと思います」
団体では毎年、きょうだい児が主役のイベントを開いています。今年は4人の子どもたちを、15人ものスタッフがサポート。コロナ禍でイベントはオンライン開催が続いていたため、友人とも久しぶりの再会です。
(山内アナウンサー)「2人が会うのはいつぶり?」
(穂乃果さん)「小6くらい?3年前?」
(永野春菜さん)「きょうだい児って自分の周りにおらん」
(穂乃果さん)「なかなかおらん友達よね」(ラ・ファミリエ理事・西朋子さん)
「ここに来て会える友達がいたり、仲間がいるって素敵なことだなって思う」
企画したのは道後の町歩き。商店街の人気スポットを巡りながら交わされるのは、何気ない会話ばかりです。きょうだい児だからといって特別なことは、一つもありません。
(ラ・ファミリエ理事・西朋子さん)
「大人が楽しいと子どもも一緒にはしゃいで良いんだとか、こんな風に喜んでいいんだなって表現の力もあると思うので、そういうのは大事にしています」
ラ・ファミリエのメンバーは、ここがきょうだい児にとって、自分らしくいられる大切な居場所であってほしいと願っています。
(ラ・ファミリエ理事長・檜垣高史さん)
「たぶん、病気のこととかきょうだいのこととか日々考えることはいっぱいあるんでしょうけど、こういう機会で仲間がいっぱいいるんだって分かち合って、一緒に進めたらいいなといつも思ってます」