■フィギュアスケートNHK杯(7日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)

女子シングルのショートプログラム(SP)が行われ、世界選手権3連覇中で日本女子のエース・坂本花織(25、シスメックス)が今季ベストの77.05点をマークし、首位スタートを切った。

坂本はグランプリシリーズ第1戦のフランス大会では、中井亜美(17、TOKIOインカラミ)との接戦も2位。グランプリファイナル(12月、名古屋)進出をかけ、負けられない一戦に臨んだ。この日、最終滑走の坂本は、冒頭の3回転ルッツを鮮やかに着氷させると、ダブルアクセル(2回転半)もダイナミックに決めた。後半は3回転フリップー3回転トウループの連続ジャンプも余裕を持って着氷。終盤までスピードをキープし、流れのあるステップで会場を沸かせた。

日本勢は青木祐奈(23、MFアカデミー)はジャンプのミスが響き、56.72点の9位。

今季限りで現役引退を表明している樋口新葉(24、ノエビア)もジャンプで精彩を欠き、53.15点の10位。GPシリーズ今季初戦に挑んだ樋口だが、3回転ジャンプが2回転になり、後半も連続ジャンプを組み込めず得点を伸ばせなかった。

SP2位はカザフスタンのソフィア・サモデルキナ(18)で、67.75点と首位坂本とは10点近い点差となった。韓国のユ・ヨン(21)が67.66点の3位で明日のフリースケーティング(FS)に臨む。

【女子シングルSP結果】
1位)坂本花織 77.05点
2位)ソフィア・サモデルキナ 67.75点
3位)ユ・ヨン 67.66点
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9位)青木祐奈 56.72点
10位)樋口新葉 53.15点