アメリカは非常に冷徹な国
石破茂前総理 :日本とアメリカは違う国で、国益も違うのであって、日本がいかなる役割を果たすかっていうのは本当にシビアに見ていかなきゃいけないことだと思っています。アメリカは、ああ見えて非常に冷徹な国なんで、そのことをよく『読んだ』上で、日本がアメリカにとって、なくてはならない国なんだということを示すために、日本が相当に努力をしていかなければいかんです。今だって自衛官が全然足りてないんだからこれでどうやってやれますか。食料自給率が38%で、ウクライナを見てもガザを見ても、最近の戦闘って長いんですよ。そうすると、日本の持続力っていうのかサステナビリティをどうやって確保しますか、っていうのを考えるのは日本の責任なんです。
アメリカの言う通りにやっていれば日本は大丈夫ですという考え方ではないのであって、さっきの関税の話でもアメリカはとにかく「貿易赤字を減らせ」って言ってきたわけで、「いやそれは違うでしょ、日本はどれだけアメリカに投資をするかが大事なんであって、それは関税だけじゃないでしょ」ってことを言えば、それをアメリカはそうかもしれないって思うわけですよ。だからアメリカの主張に全てイエスということが本当に素晴らしい同盟関係だと私は思っていない。そこは高市さんもアメリカの議会のスタッフもしてたわけだから、その辺は十分承知の上でこれから外交を展開すると思いますよ。














