漆が持つ無限の可能性

保全活動を続けるかたわら工芸品店を営んでいる渡邉さん。

店には「根来塗」と呼ばれる伝統的な漆器など漆を使った各地の名品が揃っています。

鳥栖漆会・渡邉正美 会長
「一番みなさんが使うのがお味噌汁茶碗じゃないですか。生活の中で一番馴染んでいる。漆塗りのお箸もこういうものも」
使い込むほど美しいツヤが育っていく漆器。
渡邉さんは、「漆には無限の可能性がある」といいます。

鳥栖漆会・渡邉正美 会長
「世界最強の塗料といわれるくらい硬くなる」

鳥栖漆会・渡邉正美 会長
「これみてくださいよ、ほとんど割れちゃっている」
記者
「全部漆で接着したんですか?」
鳥栖漆会・渡邉正美 会長
「漆で接着している。これはすごく丈夫になっている。これも漆の活用法です」

鳥栖漆会・渡邉正美 会長
「付加価値というか。金継ぎしたことによって価値があがったらうれしいじゃないですか」
「日本の伝統工芸や文化を未来に」。
渡邉さんはこれからも国産の漆を守り、次の世代へ繋いでいきます。

鳥栖漆会・渡邉正美 会長
「第一、漆が好きだからやっぱこういうことしてる」
「何とか”つなぐ”ですよ。繋ぐ作業をただ、しているだけです。すぐに答えがでるわけじゃない。そのためには、もう一時、漆から命を頂戴しておりますんで、ありがたいなとは思っております」














