霧島市付近での地震というと、あまり聞き慣れませんが、どのようなメカニズムで起きたのか?専門家に聞きました。
さかのぼると、1980年代にも「群発的に地震」が起きていました。

地震地質学が専門の鹿児島大学・井村隆介准教授です。

今回の震源を見てみると、活発な火山活動が続く桜島や姶良カルデラ、霧島連山から離れています。このため、井村准教授は火山性の地震ではなく、「地中の断層や岩盤のずれ」による内陸直下型の地震とみています。
(鹿児島大学 井村隆介准教授)「内陸直下の地震は非常に浅いところで起こる、いきなり揺れ始めると緊急地震速報が間に合わない。普段から落ちてくる倒れてくる、動いてくる物に対して、きちんと備えておく」

霧島市付近では、過去にも地震が。1986年の4月に連続的に地震が発生。霧島市では最大震度5程度の揺れを観測しました。がけ崩れや落石などの被害も相次ぎました。
(鹿児島大学 井村隆介准教授)「1986年にも地震があったように、全然(研究者として)ノーマークという場所ではない。起こるべくして起こっているので不思議ではない。このクラスの地震に関して、断層が知られてなくても、活断層が知られてなくても、どこでも起こる規模の地震」
霧島市付近では震度1以上の地震が、3日午後9時ごろを最後に観測されていません。
今後について井村准教授は…
(鹿児島大学 井村隆介准教授)「これで終わるのか少し群発的なものになるのかはまだわからない。熊本地震やえびの地震のように、半年など、そういう長い期間、群発することもある、引き続き普段から地震への備えを続けてほしい」














