「国家が前に出ても機能するかどうか」中野教授
「確かに今困ってるから自衛隊を派遣するのはわかるんですけども、本来クマ被害対策っていうのはその地域で。もし市町村で無理なら、周辺の東北地方とか広域連携の形で。それからハンターの人たちにもしっかりお金を渡しながら、地域で本来はやらなきゃいけないことなんだけども、もう地域ができないということになればすぐ国が出ますっていうのは国家前面主義かなと。」
米の政策転換についても同様の懸念を示す。
「米もそうです。農家さんの力を信じて増産してもらう、増産ができないと未来を感じませんから、若い人たちは就職しませんよ。それも国家が保障していくと、コメ券配るぐらいだったら現金を配って何に使ってもいいですよってしたらいいのに、完全に農家さんだけを守るっていうね。僕の意見だけど全て国家全面主義なのは高市さんの特徴です」
これに対し、行政学の専門家、中野雅至教授(神戸学院大)は、「個人より国家、ってこれはまさにその通りだと思います。ただ国家が前面に出ても今の政府が機能するかどうかです。本当に強い政府であれば国家主義で機能すると思うけれど、財務省とか、お金がないので国家主義と言ったところで何ができるのだろうか。」(中野雅至教授)














