「国会の古い慣習を変えるためには、ヤジだけでなく一つ一つを変えていかないと」。元大阪府知事・市長で弁護士の橋下徹氏は、高市政権発足直後の国会運営についてこう苦言を呈した。82%という高い支持率でスタートした高市内閣だが、その実態は歴代政権から変わっていない点も多いという指摘も。さらにクマやコメ、経済、現政権の動きをまとめると「国家前面主義」の特徴があると表現した。

「ヤジは地方議会でほぼ無くなっている」

高市総理の初の所信表明演説では、壇上に上がった途端に野党議員による野次が飛び交い、ネット上で批判の声があがったり、「ヤジは国会の華」と投稿されるなどの事態となった。国会のヤジについて橋下徹氏は明確に反対の立場を示した。

「反対派です。それはヤジだけが悪いということじゃなくて、国会の古い慣習を変えるためには、一つ一つ、こういう古いことを変えていかないと変わらない。立憲民主党のヤジが批判されていますが、公平性の観点で言うと、自民党のヤジもひどいんです。だから国会全体でヤジはやめようというふうにしなきゃいけない」

橋下氏自身も大阪府議会・市議会の野次に対して強硬な姿勢を取った経験があるという。

「僕も野次がひどかったから議会に申し入れて、もうそんなに野次があるんだったらもう出ないから、と一言も喋らないでずっと黙ってたときがあった。そしたら向こうから一緒に議論しましょうと言われて、いまは地方議会ではほぼないと思います」