利用が低迷するJR日南線の油津-志布志間について、将来のあり方を検討する会議が10月、設置されました。
31日は初会合が開かれ、関係者が現状や課題を共有しました。

JR九州によりますと、南宮崎駅から志布志駅を結ぶ日南線のうち「油津-志布志間」は、特に利用者が少なく、2023年度の1日の平均利用者数は179人と、会社が発足した1987年度から7割減少。
およそ4億円の赤字となっています。

こうした中、県やJR九州などは、10月、この区間の将来のあり方について検討する任意協議会を設置し、31日は、沿線自治体や有識者らが出席し、県庁で初会合が開かれました。

会合は、一部非公開で開かれ、JR九州からは、「地域公共交通は持続可能性が重要である」。

自治体からは「利用者の中心である学生のことを考えてもらいたい」「インバウンドを含め、観光利用が徐々に増えてきている」といった意見が出されたということです。

協議会は、今後、地域の声を把握するため、利用者へのアンケートを行うことしています。