「需要に応じた生産」石破政権の“増産”ではなく…

井上キャスター:
鈴木農水大臣や高市総理からコメ政策について、あまり語られることがないので、どのように石破内閣から変えようとしてるのかは、まだよく分かりません。

しかし、鈴木農水大臣が話すには「価格は需給バランス、マーケットで決まるものなので、政府が価格について口を出してはいけない」ということです。

鈴木農水大臣は「需要に合わせて生産をしていく」とおっしゃっています。そうすると、やはり介入するということになるのか。また、「備蓄米の放出、増産には後ろ向き」で、石破内閣と全く正反対のことを話しています。

需給バランスで考えると、農水省は需要をずっと見誤ってきて、数字がおかしかったから今年これだけ値段が上がったと言われています。その整合性を含めて鈴木農水大臣はどのようにお考えになっているのでしょうか。

岩田夏弥 政治部長:
小泉前農水大臣は「需要に応じた増産」という言葉を使いました。つまり「これからコメは増産していきましょう」という方向に舵を切ろうとしました。

しかし、今回新しく就任した鈴木農水大臣は、似た言葉ですが「需要に応じた生産」ということで、必ずしも増産の方向だけではないという考えです。

鈴木農水大臣が話してる中では、「海外のマーケットや市場に売れるかどうかなど、しっかり拡大した上でないと無責任にいきなり増産だけしても問題があるのではないか」ということです。

そのため、石破政権時の「増産」からは修正している状況です。これもまた国会でおそらく議論の大きいテーマになっていくでしょう。

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〈プロフィール〉
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当

増田明美さん
スポーツジャーナリストとして「細かすぎる解説」が話題に
ロサンゼルス五輪 マラソン日本代表