「本当に大きく一歩前進した日」

――流した涙はどんな涙でしたか?
「ずっとみんなが苦しんできたものが、きょう採決されて揺らぐことはないと思うので、すごく歴史的な瞬間だったと思うんですね。それまでに亡くなっていた方もいたでしょうし自殺してしまった方もいましたし、今も傷が癒えずに苦しんでいる方もいます。自分が被害者ということにも気づかずに カルトの旧統一教会に対して信仰を続けている方もいるでしょう。ただ、そういった色々な方々の様々な歴史があった中でもきょうは本当に大きく一歩前進した日なんだなと思って、それでちょっと気持ちが抑えきれなかったです」

――それはうれしい気持ち?
「もちろん、ありがたいなという気持ちが本当に正直な気持ちです。一方で法案については課題があります。裁判で実効性を伴うのか、本当に宗教2世が救われるのかといういろんな課題は残ってしまっているんですが、それでも臨時国会が始まって、3か月で法案が成立しようとしていること、そして与党と野党が共闘して作っているということ、そのいろんな事実が奇跡に近い状況です。ここまでやってくださったみなさま、関係省庁の方々、政府の方々に本当に感謝したいなって思いました。それは本当に被害者の声を聴いて 信じてくださって、助けたいと思ってくださった議員さん方に ほんと感謝したいです」