島根県松江市のJR松江駅周辺の再開発について考える「松江駅前デザイン会議」。
2年近く続いてきた議論が、このほど開かれた8回目の会議でようやくまとまり、懸案の「松江テルサ」について撤去と存続の2つの前提で市に提案を行うことになりました。
この会議はJR松江駅前のシンボルだった一畑百貨店の閉店を受け、駅周辺のにぎわい創出、利便性向上を目的とした新たな整備指針を考えようと、一昨年、設置されました。
去年夏に、「松江テルサ」を"撤去"しバスターミナルを移すデザイン案が示されましたが、一部から反対の意見が上がったため、会議では"存続"を想定した案についても検討してきました。
この日は、前回の会議を経て事務局がまとめたデザイン案について委員らが議論を交わし、「松江テルサ」をバスの待合や買い物空間として活用するなどの案について了承。
既に示された"撤去"前提の案と共に、2つのデザイン案を年内に松江市の上定市長に提出する方針を確認しました。
松江駅前デザイン会議・田部長右衛門会長(松江商工会議所会頭)
「300くらいあるものを削って最終的に100にした。予算措置とか財政措置の裏付けがない中で議論していますので、そのやり方でできたのは非常に良かったと思っている」
いずれの案でも一畑百貨店の跡地などは複合ビルと駐車場として整備する方針となっていて、今後、テルサ存廃の選択含め、デザイン案をどのようにいかして駅周辺の再開発が進められるのか注目されます。














