大村さんは、5年前に新潟市西区で下校中の女子児童が連れ去られ殺害された事件を受け、通学路の安全を気にするようになりました。
【大村伸介さん】
「具体的にどんなことをしているのかなというところを心配になって、朝の時間見てみたら誰もいない」
通勤前の時間帯を使い、個人的にボランティアで登校時の見守り活動を行うようになった大村さん。
新潟市は、2012年に京都府亀岡市で小学生10人が死傷した事故などを受け、それぞれの学校区で危ない通学路を毎年抽出し、学校・警察・地域を交えて改善に向けた協議を行っています。旭町通のこの道路でも対策が検討されていますが、まだ具体的な改善策はとられていません。
大村さんは去年7月、新潟市に要望書を提出。道路を緑色に塗り、子どもが歩く場所を知らせる『グリーンベルト』の設置などを求めました。BSN新潟放送の取材に対し、新潟市は「国の予算がつけば、来年度以降に設置する方向で検討中」としています。

【大村伸介さん】
「子どもの命はお金に換えられない。このエリアは一時期、子どもの数は減ったが、またちょっと増えてきた。これからのことを考えていくと、やっぱり変わっていかなければいけないこともあると思う」
子どもたちの安全を確保するため、ボランティアで活動する大村さんら保護者たち。事故が起こるその前に対応が求められます。