驚異の粘りみせる佐沼を振り切った仙台育英が全国の切符掴む

 後半に入っても、仙台育英の勢いは止まりません。後半最初のトライこそ佐沼に奪われますが、落ち着いて反撃にでると、5分、10分、15分と再び3連続トライ。52対12として、勝負の行方を決定づけました。

 残り時間15分で41点差。それでも佐沼の選手たちは、最後まで諦めませんでした。キャプテンの鹿野選手が「最後まで、泥臭く前を向く佐沼らしいラグビーができた」と振りかえったとように、点差が開く中でも集中力を保って反撃を試みます。

 粘り強く攻撃を継続して21分にPR・佐々木開地選手が追撃のトライを奪うと、試合終了間際の29分とロスタイムに突入した32分にもトライを追加。執念の3連続トライで懸命の追い上げをみせますが、反撃もここまで。驚異の粘りもあと一歩及びませんでした。

 終わってみれば52対33と、仙台育英が今年度の大会も佐沼の挑戦を跳ね返し、30年連続の全国大会出場です。