広島市内中心部に新たなにぎわいが生まれると思うと期待が膨らみますよね。フードホールは、VTRにあったように注文から片付けまでスタッフが行ってくれるということで、一般的なフードコートよりも利用しやすいかもしれません。そして、町中の水族館は幻想的な雰囲気で気になります。オープン前の準備の舞台裏を取材しています。

先月はじめ、水族館の“主役”となる生き物たちが、運び込まれていました。

広島もとまち水族館 広松由起 飼育員
「(これは何の生き物ですか?)サビウツボです。まだ勉強中です」

やってきたのは魚たちだけではありません。福岡市出身の広松由起(さん、25歳。水族館のオープンにあわせ今年4月から神戸市で研修を受け、新しく飼育員として加わりました。

広島もとまち水族館 広松由起 飼育員
「最高ですね。たくさんの生き物に囲まれて仕事できるので。小さい頃から水族館に通っていた私にとってはすごく嬉しいこと」

スタッフが慎重に水槽へ移しているのは、およそ100匹のミズクラゲです。これは「水合わせ」と呼ばれる作業です。生き物たちが新しい環境で快適に過ごせるよう、水温や塩分濃度などを管理しています。

広島もとまち水族館 広松由起 飼育員
「そのまま入れると、温度と水質が合わないのでクラゲたちが弱ってしまったり、最悪死んでしまったりするので、その予防のためにも必ずやっています」

1時間後、クラゲやウツボはスタッフ総出で丁寧に水槽に移されました。

広島もとまち水族館 広松由起 飼育員
「はじめて見ましたサビウツボ。かわいいですね」

先輩飼育員
「(名前はつけない?)名前は付けない。アミメウツボが2匹いても、アミメ1、アミメ2です。(理由は?)僕らは、生き物を生き物として飼っているので、愛玩動物ではないので名前はつけない」

パセーラは、もともと商業施設だったため、構造上、大きな水槽を展示することは難しいといいます。それを補うのが、この水族館の最大の特徴である、光や音、香りなどを使ったアートと生き物が融合した、幻想的な空間演出です。