アメリカ国防総省からの依頼も「エンデバープラスチック」

台湾・新北に本社を置くエンデバープラスチック。

1984年の創業以来、医療製品や自動車の部品などプラスチック樹脂製品の製造を手がけています。

エンデバープラスチック 郭葉璟さん
「これまでに数千万個、億単位を作ったと思います。そしてお気に入りは、これなんですよ。見た目ではあまり分かりませんが、アメリカの防衛省から頼まれたミサイルの頭の部分」


およそ15年前、アメリカの国防総省からもプラスチック製品の製造を依頼されたそうです。

エンデバープラスチック 郭葉璟さん
「ピークというプラスチック素材は鉄よりも強度が強いわけですよ。当初はこういう樹脂素材を加工する企業は日本にもアメリカにもあまりありませんでした。加工は難しいです」

従業員10人の町工場からスタート

社員10人の小さな町工場としてスタートしたエンデバープラスチック。

転機は10年前でした。

エンデバープラスチック 郭葉璟さん
「付加価値がある部品を作りたいというのがきっかけです。経験がないことに、チャレンジしたい」

そんな思いから樹脂製の半導体検査キットの製造を開始。

台湾の半導体産業の発展とともに売り上げも増え、半導体分野の売り上げは当初の1パーセントからおよそ35パーセントにまでなったといいます。

エンデバープラスチック 郭葉璟さん
「われわれは樹脂の産業ですけどまさか半導体とつながっていけるとは非常にありがたいですね。半導体の仕事に携わるのは大きい」