真空ポンプを開発する金属加工メーカー「勤美」

台湾・新竹に本社を置く1972年創業の勤美。

自動車のエンジンやブレーキ部品、農業用機械の金属製品などを手がけてきましたが、去年から半導体の製造工程で真空状態を作り出すための真空ポンプの開発に取り組んでいます。

勤美 林靖誼 社長
「鋳物を加工コーティングまでひとつの工場の中で完成します。その製品を世界のお客さんに(輸出)送っています」
世界10か国に金属製品を輸出
林社長は台湾の大学卒業後に、金属加工を学ぶため来日しました。
もっと日本の技術力や経営学を学びたいという思いから独学で日本語も勉強したそうです。

現在、アメリカ、フランス、イタリア、日本など世界10か国に金属製品を輸出する勤美。
半導体関連製品にも通じる高い技術力は日本の企業からも評価されています。
勤美 林靖誼 社長
「ホンダはブレーキシステムを20年前から作っています。うちの会社は70パーセント以上が海外のお客さんです。例えばマツダやホンダやダイキンとか」

勤美 林靖誼 社長
「これは農機設備のエンジンのブロックです。日本のヤンマーに送ります。月に4000個以上送っています」
林社長は今後、日本企業とさらなる協力関係を作っていきたいと期待を語ります。
勤美 林靖誼 社長
「日本の企業にやっぱり一番見てほしいのは農業機械、建設機械、自動車部品。これは我々の強みです。台湾と日本と企業の助け合い、世界の協力です」
地元企業の高度な技術力と、挑戦を続ける企業精神が台湾の半導体産業、さらには台湾経済の躍進を支えています。