遊びから花開いた体操への道

仙台大で指導をして17年目。監督を務める父親の良太さんも仙台大出身の元体操選手。

さらに女子のコーチを務めるのは、母親の彩(あや)さん。アトランタ五輪の日本代表に選ばれた経歴もあり、鈴木家は、まさに体操一家。

しかし両親は息子に体操をすすめたわけではありませんでした。

仙台大学体操競技部 鈴木良太監督:
「『楽しくトランポリン跳んでるんだろうな』っていうのは見てましたし、『トランポリンが好きなんだな』『将来トランポリンの選手になるのかな』なんて思ってみてました。特に体操やらせたいっていうのはなかったですね」

仙台大学体操競技部 鈴木良太監督:
「体操の辛さっていうのを一番知ってますので、試合で一瞬いい思いはしますけども、あとの300日ぐらいはつらい練習があるので、自分の息子にそれをやらせるかとなった時には、よっぽど自分で『やりたい』と言わない限りはやらせないようにしようかなと思っていました」

そんな親心がありながらも、一太少年は小学4年生になると見よう見まねで体操の大会に初出場。

少しずつ体操の世界に魅了され、小学5年生で本格的にその道を歩み始めます。

仙台大学体操競技部 鈴木一太選手:
「新しい技ができたりするとやっぱり嬉しいし、脚力が人よりあるので映像見ても自分の方が高いなと思ったりします」
