10月21日、宮城県内の各観測地点で今シーズン最も低い気温を記録しました。上空の寒気が強まった影響で、仙台市では今季初めて10℃を下回る9.4℃を観測し、最も気温が下がった登米市米山では2.9℃まで低下しました。平年よりも若干低めのところが多く、手袋が必要と感じるほどの体感となりました。

宮城県内の今朝の最低気温。各地で今季最低を記録

各地の最低気温と冷え込みの状況

今朝の県内各地の最低気温は、仙台9.4℃、古川6.5℃、白石6.5℃、石巻6.2℃、気仙沼5.2℃などとなりました。特に内陸部や山間部では冷え込みが顕著で、丸森で4.8℃、川渡で4.7℃を記録しています。

この冷え込みは、大陸から張り出してきた高気圧に伴う上空の寒気の影響によるものです。青森県の標高900m付近にある酸ヶ湯のアメダスでは、午前7時の時点で2cmの積雪を観測しており、北東北まで寒気が南下していることが確認されています。

蔵王山周辺では霜の付着も確認

蔵王山の御釜周辺では、視界が悪い状態となっており、草木に白い霜のようなものが付着している様子が確認されました。これは空気中の水分が凍結して草木に張り付いたもので、雪ではないものの、山頂付近は氷点下になっているとみられます。ただし、広い範囲での降雪は確認されておらず、今日の初冠雪の発表はない見込みです。

日中も気温上がらず、11月上旬並みの肌寒さ

21日は、午前中に晴れ間が出ているところもありますが、上空の寒気や気圧の谷の影響で、徐々に雲が広がりやすくなる見込みです。北部では寒気の影響がより強く、栗駒山周辺では夕方まで何度かにわか雨の可能性があります。

最高気温は仙台で16℃など、昨日より5℃前後低く、11月上旬並みとなる見込みです。日中もカーディガンなどの上着が手放せない肌寒さが続くでしょう。湿気は比較的少なめのため、洗濯物は時間をかければ乾きそうです。

仙台市内の詳細予報

仙台市内は、この後晴れ間もありますが、雲が広がりやすい天気となるでしょう。各区の最高気温は、青葉区東部・太白区東部・若林区・宮城野区で16℃、泉区で15℃、青葉区西部で14℃、太白区西部で15℃の予想です。

県南部と沿岸部の天気

名取から七ヶ宿にかけての県南部は、曇り時々晴れまたは晴れのち曇りといった天気傾向となる見込みです。最高気温は14℃から17℃程度で、白石では平年並みとなりそうです。

石巻から気仙沼にかけての沿岸部では、午後は日差しが少なめとなる見込みです。石巻周辺では今日の風は昨日より弱いものの、平均7m前後吹く見込みで、やや風が強い状態が続きます。

北部山沿いは弱い雨に注意

栗原市栗駒、大崎市鳴子など、県北部の山沿い地域では、夕方まで何度かにわか雨の可能性があります。ただし、強く降ることはない見込みです。最高気温は13℃から16℃程度の予想です。

週間予報

明日朝の最低気温は仙台で10℃など、今朝よりも2℃くらい高いところが多い見込みです。この先、曇りや晴れの日が多くなりますが、日曜日は発達する低気圧の影響で長い時間にわたってまとまった雨となりそうです。

最高気温と最低気温ともに平年並みの日が多く、夜は厚手の布団が必要な季節となってきました。

今日は上空の寒気の影響で、県内各地で今季最低の気温を記録し、日中も11月上旬並みの肌寒さが続く見込みです。外出の際は上着を持参するなど、服装に注意してお過ごしください。