全国的にコメ価格の高止まりが続く中、鹿児島県霧島市では給食のない高校生や大学生に政府の備蓄米を配布する取り組みがはじまりました。

きょう20日夕方ドライブスルー形式で配られたのはコメ10キロです。

(保護者)「すごく助かる。きのうも5合食べた、夜だけで。食べ盛り(のきょうだいが)もう1人いるので」

(保護者)「すごくありがたいうれしい限り。弁当もあるので助かっている」

全国的なコメ価格の高止まりが続く中、霧島市のNPO法人は、給食のない高校生などを支援しようと国に75トンを申請し、市内に事業所を置く運送会社の協力を得て、市内の高校、大学、専門学校に通うおよそ4300人に10キロずつ配布を始めました。

20日隼人工業高校では備蓄米の贈呈式が開かれ、生徒と保護者の代表にコメが渡されました。

(隼人工業高校 大倉野優 生徒会長)「世間では物価高が話題になっている中で、(コメをもらえて)本当にうれしい。いっぱい食べたいと思う」

(Joyステーション 村上光信 理事長)「コメを配布してこんなに喜ばれたことはない。(コメは)主食として大事。物価も上がっていて5キロ5000円するが、今回は10キロ無料で差し上げていて喜ばれている理由の一つ」

備蓄米の配布は学校ごとに来年3月まで続く予定で、残ったコメは地域の高齢者や子ども食堂に配布するということです。